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第4章 躾

違う違う！！

眠れないのは昼寝したからで、この人のせいじゃない！！
いや、この人がいるから安心出来なくてドキドキしてるんだ！！

やっぱりこの人のせいだ！！


そんな事をぐるぐると頭で考えて、どうしても寝付けない和穏はそっと腕から抜け出そうとすると、宗高の腕に力が入った。


「っ！！」

「……寝付けないのか？昼寝するからだ」


首元に息がかかる和穏はビクッと身体が反応すると、宗高は眠そうに和穏を抱き寄せ、自分の胸に和穏の頭を乗せ、頭を撫で始めた。


目の冴えている和穏は体は硬直するが、動揺のあまり目を泳がせていた。


なんでこうなった？！


胸に付く耳から宗高の鼓動が聴こえ、その音はとても心地良いリズムで、それがドキドキしている自分と比べるとなんだか腹立たしくもある。