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神様のいない世界
第5章 出生
エントランスに出て自動ドアを出ると一台のタクシーが横付けされてあり、政安がそれに乗り込んだ。
「和穏ちゃんも早く!!」
「うん」
急いで乗り込み、タクシーが出発すると、和穏はマンションを振り返って見た。
高級マンションと言ってもいいほどの立派な建物に居たんだと改めて感じた和穏は、ギュッと拳を握っていた。
私の身分ではこんなマンションに一生住めるはずもない。ヤクザってお金持ってるんだな。
そんなことを考えていた。
あのおじさん、組長って言ってたけど、宗高って人はもっと上の身分のようだったし……
「和穏ちゃん……不安?」
「……大丈夫」
心配そうに顔を覗いてきた政安に笑顔で返事をした和穏だったが、そう聞かれて心配ごとが出てくる。
「和穏ちゃんも早く!!」
「うん」
急いで乗り込み、タクシーが出発すると、和穏はマンションを振り返って見た。
高級マンションと言ってもいいほどの立派な建物に居たんだと改めて感じた和穏は、ギュッと拳を握っていた。
私の身分ではこんなマンションに一生住めるはずもない。ヤクザってお金持ってるんだな。
そんなことを考えていた。
あのおじさん、組長って言ってたけど、宗高って人はもっと上の身分のようだったし……
「和穏ちゃん……不安?」
「……大丈夫」
心配そうに顔を覗いてきた政安に笑顔で返事をした和穏だったが、そう聞かれて心配ごとが出てくる。