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神様のいない世界
第5章 出生
混乱する和穏を笑う政安の母親は、悪意に満ちていた。
「自分の母親もわからないなんて、不幸なんだか幸せなんだかわからないわね?」
「……それって本当の事なんですか?」
「あなたに嘘を言って私に何の得があるのよ」
「なら……私の本当の親って誰ですか?」
そう聞くとゆっくりと席を立ち、アルバムを持って戻って来た。
数枚ページをめくり、和穏に写真を見せ指を差した。
そこには二人の少女が写っていて、指を差されている人に目が奪われた。
そっくり……
私とそっくりだ……
「この人……私の姉よ」
は?
和穏は顔を上げると政安の母親は無表情で和穏を見ていた。
「自分の母親もわからないなんて、不幸なんだか幸せなんだかわからないわね?」
「……それって本当の事なんですか?」
「あなたに嘘を言って私に何の得があるのよ」
「なら……私の本当の親って誰ですか?」
そう聞くとゆっくりと席を立ち、アルバムを持って戻って来た。
数枚ページをめくり、和穏に写真を見せ指を差した。
そこには二人の少女が写っていて、指を差されている人に目が奪われた。
そっくり……
私とそっくりだ……
「この人……私の姉よ」
は?
和穏は顔を上げると政安の母親は無表情で和穏を見ていた。