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第5章 出生

「リビングに宗高さんがいるから、政安はそっちに連れて行って」


そう言った三浦は寝室に連れて行き、和穏を寝かした。


「和穏さん？」


軽く頬を叩いても返答のない和穏を置いて寝室を出た。

一方、相田に引っ張られながら政安はよろよろと歩きリビングに着いた。

そこには怒りに満ちた宗高がソファーに座りウイスキーを飲んでいた。


「遅くなりました」


そう言った相田は宗高の前に政安を差し出すと、ボトルを掴み政安の頬に強く押し付けた。


「何、勝手な事してくれてんだ？」


そう言うとボトルを振り上げ、思いっきり政安の頭を叩くと破片と中身が飛び散り、政安はその場に血を流して倒れた。