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神様のいない世界
第1章 運命
髪を掻き分け和穏の顔を確認すれば、うっすらと開く目は白目を向いていて、気絶しているのを確認した。
「よし、車だしていいぞ」
「はい」
善の言葉に運転手が返事をし前の車に合図をすれば、エンジン音も静かに車が動きだした。
念のためにと拘束具を手足に付け、目と口を塞ぐ。
「まさか、こんないい女に育ってたとはなぁ。写真よりも実物のほうが数倍いいんだから驚いたよ」
膝に置いたままにする和穏の頭をポンポンと軽く叩いて鼻で笑う善に、助手席にいる男が安堵のため息を吐いた。
「……松井、ご苦労だったな?」
「いえ……めっそうもないです!!」
「よし、車だしていいぞ」
「はい」
善の言葉に運転手が返事をし前の車に合図をすれば、エンジン音も静かに車が動きだした。
念のためにと拘束具を手足に付け、目と口を塞ぐ。
「まさか、こんないい女に育ってたとはなぁ。写真よりも実物のほうが数倍いいんだから驚いたよ」
膝に置いたままにする和穏の頭をポンポンと軽く叩いて鼻で笑う善に、助手席にいる男が安堵のため息を吐いた。
「……松井、ご苦労だったな?」
「いえ……めっそうもないです!!」