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神様のいない世界
第5章 出生
和穏が跨ったまま宗高が三度目の射精を迎えようとしていると、ドアの向こうで咳払いをした三浦がノックをした。


「宗高さん、高井戸先生が見えてますが和穏さんの診察は大丈夫ですか?」


ドアの向こうで三浦の声が掛かると、宗高は腰の動きを止めると、代わりに和穏が腰を揺らす。


「和穏っ、止まれ……三浦が医者を呼んだみたいだから、見てもらうか?」


宗高は和穏の動きに苦笑しながらそう言うと首を振っていた。飛んでいられる行為の方が和穏にとっての安定剤だったのだ。


もう、私には何もないんだから……欲しいだけくれてやる。
熱で死ねるならこのまま死にたい。


和穏が再び腰を動かすと、宗高も腰を動かし絶頂を迎えた。


「っ和穏……そのまま……動け!!」

「っん、はぁ!!」
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