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第5章 出生

「軽率でした。ですが善がタクシーを見たらしく直ぐに追わせていますので」


目を通し終えた書類を掴み投げようとする手を止め、三浦に差し出すと


「俺も向かう」

「いえ、宗高さんはご自宅のマンションでお待ちしましょう。相田と善が必ず連れ戻しますので」


そう返事を返すと相田から政安を捕まえたと連絡が入り、宗高と三浦は宮川のマンションではなく宗高の持つマンションへと向かった。

車内では一切会話はなくマンションに着くなり、グラスにウイスキーをつぎ一気に流し込んだ。

その姿に三浦は声もかけられずただ後ろから見守っていた。