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神様のいない世界
第5章 出生
宗高の怒りは間違い無く和穏と政安に向いていた。
政安には慣れ慣れ呼ぶなと注意したし、和穏にも部屋に入れるなと言っていた。
『何もない』
その言葉は紛れもなく嘘で、裏で逃げる算段でも話し合っていたのだろうと。
昨夜は少し可愛げのあった和穏だったからこそ、眠る和穏の頬にキスを落としただけで出社した宗高だったのだが、二人の裏切り行為は、到底許せるものではないのだ。
飲んでいたグラスを壁に投げつけ、タバコを吸い出しては消し、三浦に新しいグラスを運ばせ時間の確認をしていた。
政安には慣れ慣れ呼ぶなと注意したし、和穏にも部屋に入れるなと言っていた。
『何もない』
その言葉は紛れもなく嘘で、裏で逃げる算段でも話し合っていたのだろうと。
昨夜は少し可愛げのあった和穏だったからこそ、眠る和穏の頬にキスを落としただけで出社した宗高だったのだが、二人の裏切り行為は、到底許せるものではないのだ。
飲んでいたグラスを壁に投げつけ、タバコを吸い出しては消し、三浦に新しいグラスを運ばせ時間の確認をしていた。