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神様のいない世界
第5章 出生
「ん……」
「起きたか?」
和穏が目を覚ますと宗高にしがみついて寝ていたことに思考を停止させた。
「明け方、寒かったのか擦り寄って来てたぞ?温度少し上げたんだけどな?……まだ熱があるようだから薬でも飲むか?」
低音だけど心地の良い優しい声色に、和穏は聴き入っていた。
「聞いてるか?」
宗高に返事も返さず傍から見つめていた。
私……しがみついて寝てたの?
しかも私、この人に跨って……消えてなくなりたい。いくら政安くんのお母さんとの話でショックを受けたからって、何やってるんだろう。
お母さんはお母さんだし、お父さんはお父さんなのに。
でも、本当に私のせいでお父さんが亡くなったのなら、お母さんに捨てられても仕方が無い。
「起きたか?」
和穏が目を覚ますと宗高にしがみついて寝ていたことに思考を停止させた。
「明け方、寒かったのか擦り寄って来てたぞ?温度少し上げたんだけどな?……まだ熱があるようだから薬でも飲むか?」
低音だけど心地の良い優しい声色に、和穏は聴き入っていた。
「聞いてるか?」
宗高に返事も返さず傍から見つめていた。
私……しがみついて寝てたの?
しかも私、この人に跨って……消えてなくなりたい。いくら政安くんのお母さんとの話でショックを受けたからって、何やってるんだろう。
お母さんはお母さんだし、お父さんはお父さんなのに。
でも、本当に私のせいでお父さんが亡くなったのなら、お母さんに捨てられても仕方が無い。