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神様のいない世界
第5章 出生
「覚えてないって頷いたけど、私が政安くんについて行ったことも、政安くんのお母さんと話したことも、政安くんが私達の家族の写真をあなたに渡したことも、しっかり覚えてる」
「……なんで政安が写真を持ってたんだ?」
「……それはわからないけど、多分お父さんかお母さんが政安くんのお母さんに渡したんだと思う。政安くんに聞いてないの?……私が従兄弟だって」
「従兄弟?」
「私のお母さんも、本当のお母さんじゃないって……政安くんのお母さんが言ってた。お父さんもお母さんも私の本当の親じゃないって……」
「それで政安が従兄弟か?」
宗高はそう言うとベッドから降りて部屋を出て行った。
部屋の外が騒がしくなり、しばらくすると宗高が部屋に戻って来た。
「……なんで政安が写真を持ってたんだ?」
「……それはわからないけど、多分お父さんかお母さんが政安くんのお母さんに渡したんだと思う。政安くんに聞いてないの?……私が従兄弟だって」
「従兄弟?」
「私のお母さんも、本当のお母さんじゃないって……政安くんのお母さんが言ってた。お父さんもお母さんも私の本当の親じゃないって……」
「それで政安が従兄弟か?」
宗高はそう言うとベッドから降りて部屋を出て行った。
部屋の外が騒がしくなり、しばらくすると宗高が部屋に戻って来た。