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神様のいない世界
第6章 関係
「っ大丈夫……このままで」
「いい訳ないだろ病人が!!少し楽な体勢になれ」
そう言うと善はサイドボードに薬と一緒に置いてある体温計を和隠の脇に入れた。
「若に電話!!」
「いい!!しないで!!……しないで、ここに……ここに居て」
携帯を手にした善に必死に頼む和隠に、善はポケットに戻した。
「早く戻ってもらえれば医者に見てもらえる」
「大丈夫……どっちにしろ、戻ってくる人でしょう?」
和隠が弱々しくそういうので、善はどうしたら良いのだろうと思いながら和隠の額に手を置いた。
「熱いな、冷やすか?」
「ううん、寒くて……さみしいから、ここに居て?」
ピピっと体温計のアラームが鳴り、ゆっくりと手にしたそこには40℃の高熱だったのだ。
手錠をされた両手で善に手を伸ばした和隠は、善の腕を握った。
「いい訳ないだろ病人が!!少し楽な体勢になれ」
そう言うと善はサイドボードに薬と一緒に置いてある体温計を和隠の脇に入れた。
「若に電話!!」
「いい!!しないで!!……しないで、ここに……ここに居て」
携帯を手にした善に必死に頼む和隠に、善はポケットに戻した。
「早く戻ってもらえれば医者に見てもらえる」
「大丈夫……どっちにしろ、戻ってくる人でしょう?」
和隠が弱々しくそういうので、善はどうしたら良いのだろうと思いながら和隠の額に手を置いた。
「熱いな、冷やすか?」
「ううん、寒くて……さみしいから、ここに居て?」
ピピっと体温計のアラームが鳴り、ゆっくりと手にしたそこには40℃の高熱だったのだ。
手錠をされた両手で善に手を伸ばした和隠は、善の腕を握った。