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神様のいない世界
第6章 関係
「和隠」


宗高が声をかけて布団をめくると小さくうずくまって震えていた。


「寒いのか?汗拭いてやるからこちを向け」


和隠の腕を力尽くで動かした宗高は手足の錠の鍵を外し、優しく顔を拭き乱れたローブを脱がし体も拭くと直ぐに新しいローブを着させた。


「ぜ……あの人の事、もう怒って無い?」

「何だ?自分の身体より善の心配か?」


笑った宗高に、善の無事を確信した和隠は、布団をかけられて覗くように宗高を見た。


「医者は向かってるから少し休んでろ」

「……この後も、出掛けるの?」

「居て欲しいならそう言ってみたらどうだ?」

「……じゃ、ここに居て。寒くて……死にそう」


和隠が感情なく言うと、宗高は和隠の目に手を置いて目隠しをした。

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