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神様のいない世界
第7章 変化
「暑くねーの?」

「暑いけど、たまには外の空気も吸いたい」

「たまにって、逃げた時出ただろうが」

「……そうだけど、あれはまた別」


和隠がベランダの柵に腕を置いてそこに顎を置くと、善はその横に立った。


「熱くないの?足」

「靴下履いてるしな」

「ふうん」


その会話をしてしばらく沈黙が続く。

さっきまで気まずかったけど、言い合いしてたら治まっていた。


「出かける間際にね、好きなもの食べさせてあげるって言ってたのに、結局出前なのかな?」

「美味いもんいっぱいあるだろ?出前だって」

「飽きないの?」

「カップラーメンかコンビニ弁当の日々とは比べられねーよ」

「はぁー」

「で?何が食いてぇの?」

「……鍋」


和隠が善を見ると、呆れた表情をした。
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