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神様のいない世界
第7章 変化
『カチャン』と音がして、玄関を覗くと和隠と目のあった宗高が一瞬動きを止めた。


「……お……」

「……お?」

「……おかえりなさい」


宗高は和隠の言葉をふっと笑い


「ただいま」


そう言った。

『おかえりは待ってる人が言う』そういうニュアンスの話をしていた和隠からその言葉を聞いて、くすぐったかったのだ。


「なんだか、宗高さんの部屋から家庭的な香りがするのは、新鮮ですね?」


三浦がそう言って相田と共に入って来ると、ダイニングテーブルに並べてある料理に3人は驚いていた。


「お前が作ったのか?」

「そうですよ?出前に飽きたから、座って下さい、食事にしましょう」


善と同じ表情をして驚く3人に、笑いを堪えながらご飯をよそった。

お茶碗も何もない宗高のマンションに全部揃えたのだからかなりの金額がかかったはず。
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