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第7章 変化

「何してるんだ、早くしろ」


催促されてやっと洗い始めた。

考えてみれば、洗われるより自分で洗った方が恥ずかしくないんだけど、まじまじと見られるといたたまれない。

どうせなら一人で入らせてくれたらいいのに。


少し不貞腐れた表情をする和隠を見て微笑む宗高は、夕食を作って待っていた和隠を愛おしく思っていたのだ。


「……おかえりなさい……か」


ふっと笑った宗高の声はシャワーでかき消されて何を言ったかは、和隠に聞こえてはいなかったが、ぼそりと何かを言ったのだけはわかった。

洗い終わった和隠シャワーを止める。


「来い」


そう言われた湯船は宗高の膝の間にスペースがあるだけで、和隠は戸惑いながらもそこに足を忍ばせた。