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神様のいない世界
第7章 変化
十分大きいジェットバス付きの浴槽だが、宗高がゆったりと入るので、和隠は縮こまって膝を抱えている。
「足伸ばせばいいだろ?」
「大丈夫です」
伸ばすに伸ばせる状態ではないし、向かい合うのも背を向けることも出来ずに横座りなのだ。
「善と仲良く過ごしたんだろ?」
声のトーンは怒っているようには感じないものの、罠なのかと勘ぐってしまい言葉に出来ない。
「聞いてるか?」
「はい……えっと……」
「がっつり食ってたから、相当美味かったんだろうな?善のやつ」
そう言って笑った宗高に少しホッとする和隠はチラッと宗高を見た。
「お口に合いました?」
「あぁ、美味かったよ。それにしても随分買い与えられたな?」
「え?」
「調理用具だよ」
「あの、あれって」
「善の自腹だ」
「足伸ばせばいいだろ?」
「大丈夫です」
伸ばすに伸ばせる状態ではないし、向かい合うのも背を向けることも出来ずに横座りなのだ。
「善と仲良く過ごしたんだろ?」
声のトーンは怒っているようには感じないものの、罠なのかと勘ぐってしまい言葉に出来ない。
「聞いてるか?」
「はい……えっと……」
「がっつり食ってたから、相当美味かったんだろうな?善のやつ」
そう言って笑った宗高に少しホッとする和隠はチラッと宗高を見た。
「お口に合いました?」
「あぁ、美味かったよ。それにしても随分買い与えられたな?」
「え?」
「調理用具だよ」
「あの、あれって」
「善の自腹だ」