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神様のいない世界
第7章 変化
「……お、はようございます」

「ここに居たのか」


不機嫌そのものも宗高を見ていると、睨まれてまた体を強張らせた。

整った顔が余計に怖さを助走させている。


「ご飯、食べます?」

「……あぁ」


ダイニングテーブルに座る宗高の前に食事を並べ、向かい合って座った。

ちらっと見ると宗高は綺麗に食事をしていた。


箸の持ち方も、魚の食べ方も、お茶碗の持ち方も綺麗で、昨日見たがっつく善とはかけ離れ過ぎていて、同じ人間とは思えない。

だけど、無表情に近い宗高よりも言葉にせずとも見てれば美味しいかそうではないかわかる善の方が人間らしいと思う。


「っおい」

「はい!!」

「だからチラチラ見るなって言ってんだろ!!」

「き……急に怒鳴らないでよ!!お箸落としちゃったじゃん」
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