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第7章 変化

理解ができない関係もあるのだと思う和隠は善の手伝いのように部屋の掃除をし、終わった善にコーヒーを出した。


「で？なんでそんな不機嫌な顔してんだ？」

「……見るなっていきなり怒鳴られて」

「は？一丁前に携帯チェックとかうざいことしたんか？」

「そんなことするわけないじゃん！」

「じゃ、何したんだよ」

「ただ、ちょっと見たら……チラチラ見るなって……」

「なんだそりゃ」


善は大笑いをするが、和隠にしてみれば切実な悩みだ。二人きりの時間を息苦しく過ごすのは和隠であって善ではないのだ。その上、大して知りもしない人物といつまで続くかわからないまま共同生活は息が詰まる。


「善はいいよ、一応信頼関係が成り立つほどには仲がいいんでしょ？」

「……あぁ、そういうこと？」