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神様のいない世界
第8章 贈り物
「……はい、食事をしながら……話します」
日中に話した事を宗高に聞いてもらえと言っていた善は、話をしなくてはならない状況に追い込んで帰って行ったのだ。
ダイニングテーブルには二人では食べきれない量のおかずが並んでいて、宗高は苦笑した。
「二人での食事は気まずいのか?」
「そうじゃなくて……てっきり昨日と一緒かと思って」
和隠が恐る恐る見ると、宗高は大きく息を吐いた。
和隠が電話で何人だと聞かなかったから、二人分を用意したのかと思ったのだ。
「残った分は明日のお昼にします」
「……悪かったな」
「大丈夫です、食べましょう?」
和隠は取り繕った笑いでその場を流すが、静かな食卓は気が重くなっていた。
宗高は綺麗な作法で食べているだけなのだが、山根家は騒がしかったのだ。
TVは付いていたし、大皿におかずがよそわれていて、早いもの勝ちのように食べていた。その時に学校での話や、一日の話を家族がワイワイと話して居たのだ。
日中に話した事を宗高に聞いてもらえと言っていた善は、話をしなくてはならない状況に追い込んで帰って行ったのだ。
ダイニングテーブルには二人では食べきれない量のおかずが並んでいて、宗高は苦笑した。
「二人での食事は気まずいのか?」
「そうじゃなくて……てっきり昨日と一緒かと思って」
和隠が恐る恐る見ると、宗高は大きく息を吐いた。
和隠が電話で何人だと聞かなかったから、二人分を用意したのかと思ったのだ。
「残った分は明日のお昼にします」
「……悪かったな」
「大丈夫です、食べましょう?」
和隠は取り繕った笑いでその場を流すが、静かな食卓は気が重くなっていた。
宗高は綺麗な作法で食べているだけなのだが、山根家は騒がしかったのだ。
TVは付いていたし、大皿におかずがよそわれていて、早いもの勝ちのように食べていた。その時に学校での話や、一日の話を家族がワイワイと話して居たのだ。