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神様のいない世界
第8章 贈り物
宗高がバスルームから出てリビングに戻ると、お礼をしようと待っていた和隠が急に立ち上がるので、宗高も少し驚いていた。
「ありがとうございます!!」
袋を抱えるように持つ和隠に宗高は口角を上げた。
「和隠も入って来い」
「はい」
嬉しそうに返事をする和隠を見送った宗高は冷蔵庫からビールを取ると、夕食に出た物とは違う小皿があり、手に持って見て笑みをこぼしてしまった。
それは、ビールを飲む宗高のつまみに作ったネギチャーシューや枝豆、キュウリの梅和えだった。
ソファーに座りビールを飲みながら笑う自分の口元を隠すが、どうしてもにやけてしまう自分が嫌で、ベランダにタバコを吸いに出た。
「はぁ、こんなことが嬉しいと思えるのか?」
出勤途中の車内で三浦に言われた『好き』がこういうことなのかと思い知らされたのだ。
「ありがとうございます!!」
袋を抱えるように持つ和隠に宗高は口角を上げた。
「和隠も入って来い」
「はい」
嬉しそうに返事をする和隠を見送った宗高は冷蔵庫からビールを取ると、夕食に出た物とは違う小皿があり、手に持って見て笑みをこぼしてしまった。
それは、ビールを飲む宗高のつまみに作ったネギチャーシューや枝豆、キュウリの梅和えだった。
ソファーに座りビールを飲みながら笑う自分の口元を隠すが、どうしてもにやけてしまう自分が嫌で、ベランダにタバコを吸いに出た。
「はぁ、こんなことが嬉しいと思えるのか?」
出勤途中の車内で三浦に言われた『好き』がこういうことなのかと思い知らされたのだ。