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神様のいない世界
第1章 運命
玄関前で明るく振舞おうと、笑顔を作ってから勢いよくドアを開けた。
「ただいまぁー……あれ、お母さん?」
管理費込みで、月/4万円の2DKのボロアパート。年頃の娘がいる家庭には狭いけど、それでも3ヶ月前まで家族4人仲良く暮らしていた。
「……あれー……買い物かな?」
ここ数日、パートにも出られないほどだったのに、少しは気分が良くなったのかなぁ?
気合を入れた自分にちょっと恥ずかしくなるものの、ローファーを脱ぎ捨てて一息つく。
和穏がテスト期間に入るのと同じくらいから、携帯を握ったままダイニングテーブルに座り動かなかった母の代わりに、テスト勉強そっちのけで弟の世話もしていた。
もう、よりに寄ってテスト期間中とかってどうよ!!
コップを手に取り水道を捻ると、何となく違和感があり振り返る。朝、家を出た時と雰囲気が違ったのだ。
「ただいまぁー……あれ、お母さん?」
管理費込みで、月/4万円の2DKのボロアパート。年頃の娘がいる家庭には狭いけど、それでも3ヶ月前まで家族4人仲良く暮らしていた。
「……あれー……買い物かな?」
ここ数日、パートにも出られないほどだったのに、少しは気分が良くなったのかなぁ?
気合を入れた自分にちょっと恥ずかしくなるものの、ローファーを脱ぎ捨てて一息つく。
和穏がテスト期間に入るのと同じくらいから、携帯を握ったままダイニングテーブルに座り動かなかった母の代わりに、テスト勉強そっちのけで弟の世話もしていた。
もう、よりに寄ってテスト期間中とかってどうよ!!
コップを手に取り水道を捻ると、何となく違和感があり振り返る。朝、家を出た時と雰囲気が違ったのだ。