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神様のいない世界
第1章 運命
「ん?」
その違和感に首を傾げ、コップを持ったまま奥へと進む。
まだお墓も買っていないため、お骨も置いてあるはずなのに、白い布のかかる箱がなかったのだ。
……なんで?
眉間にシワを寄せる和穏は、位牌や遺影もない事に気が付くと、不安が襲いてが震え出す。
コップとカバンを手放して、母のタンスを開けると通帳や印鑑もなく、着替えも幾つかなくなっていた。
まさか……そんなはず……
和穏は自分と弟の部屋の襖を勢いよく開けると、帰っているはずの海のランドセルも無い。
そして、綺麗に片付けられている自分の勉強机の上に、一枚の紙が置かれていた。
その違和感に首を傾げ、コップを持ったまま奥へと進む。
まだお墓も買っていないため、お骨も置いてあるはずなのに、白い布のかかる箱がなかったのだ。
……なんで?
眉間にシワを寄せる和穏は、位牌や遺影もない事に気が付くと、不安が襲いてが震え出す。
コップとカバンを手放して、母のタンスを開けると通帳や印鑑もなく、着替えも幾つかなくなっていた。
まさか……そんなはず……
和穏は自分と弟の部屋の襖を勢いよく開けると、帰っているはずの海のランドセルも無い。
そして、綺麗に片付けられている自分の勉強机の上に、一枚の紙が置かれていた。