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神様のいない世界
第8章 贈り物
「和隠?……学校、行きたいのか?」

「うん……だって、高校くらいは卒業したいから」


和隠の返事に息を大きく吐いた宗高は少し考えると、次の言葉を口にした。


「……まぁそうだろうが、今の和隠は俺にとって諸刃の剣だからな」


どういう意味だろうと思う和隠はきょとんとして宗高を見ていた。


「今はここから出せない」

「……わかった」


そう返事をしても、和隠の表情は晴れることはなく、宗高は和隠の頬に手を当て軽く撫でた。


「今はって事は、事情が変われば行ってもいいの?」

「あぁ」

「そっか、じゃあ夏休み前は無理なんだよね?」

「何かあるのか?」

「……宗高さんは高校行ってないの?宿題出るでしょう?」

「俺は大学も出てる」

「ぇえ?!ずるい!!それなのにこのままじゃ私は中退で最終学歴中卒だよ?!」

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