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神様のいない世界
第8章 贈り物
「あぁ悪かった、学校は行けるように努力はするから、とりあえずは言うことを聞け」


宗高の言葉に納得が行かない和隠は不貞腐れていると、振り回されてると思いながらも宗高が妥協する。


「今は外に出せないのは理解しろ、その代わり学校にはこっちから連絡入れてやるから、宿題も取りに行かせる。これが最大限の譲歩だ」

「……ヤクザに行かれると困る、それに身内じゃない人に行かれても先生は信じないと思うんだけど」

「俺だって馬鹿じゃねぇよ、そのくらいは考えてる。これがのめないなら高校は諦めろ」

「分かった……それでお願いします」


しゅんとした和隠の頭を撫でた宗高を上目遣いで見上げる和隠に笑みをこぼした。

SEXの後のおねだりに自分は懐柔されているのかと笑ってしまうが、このくらいのことで和隠が心を開くなら聞いてやれなくもないと宗高は思ったのだ。
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