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神様のいない世界
第2章 陵辱
やっと目が慣れてきた和穏は、眉間にシワを寄せながら薄目で周りを確認する。
全員スーツを着ていて、目の前には若い男と中年の男がソファーに座り、和穏を見下ろしていた。
そしてソファーに座る男の後ろには、またそれぞれ側近がいた。
その他は、自分を拉致って来た男達。
『若』そう呼ばれていた男が、ソファーに座り脚を組む若い男だと直感でわかる。
それぞれ威圧感も迫力もあるが、其れがずば抜けていた。和穏は目が合ってから、反らす事も出来ずに見つめた。
宗高はとても端正な顔立ちと、全てを引き寄せる様な魅力と力のあるオーラを纏い、眼力のある瞳をしてる。
男性を『綺麗』と表現するには抵抗があるが、それ以外で表し様が無いほど美しいと和穏は思ったのだ。
それを象徴するかの様に、見られただけで動悸がする様な、目に見えない力が和穏を縛り付けていた。
「ふうん……流石に5年も経てば、変わるものだな」
持っていた写真を指で弾いて投げ捨てると、和穏の顔のそばに落ちた。
和穏がそれに目を向けると、小学校の卒業式に校門で撮った家族写真。
全員スーツを着ていて、目の前には若い男と中年の男がソファーに座り、和穏を見下ろしていた。
そしてソファーに座る男の後ろには、またそれぞれ側近がいた。
その他は、自分を拉致って来た男達。
『若』そう呼ばれていた男が、ソファーに座り脚を組む若い男だと直感でわかる。
それぞれ威圧感も迫力もあるが、其れがずば抜けていた。和穏は目が合ってから、反らす事も出来ずに見つめた。
宗高はとても端正な顔立ちと、全てを引き寄せる様な魅力と力のあるオーラを纏い、眼力のある瞳をしてる。
男性を『綺麗』と表現するには抵抗があるが、それ以外で表し様が無いほど美しいと和穏は思ったのだ。
それを象徴するかの様に、見られただけで動悸がする様な、目に見えない力が和穏を縛り付けていた。
「ふうん……流石に5年も経てば、変わるものだな」
持っていた写真を指で弾いて投げ捨てると、和穏の顔のそばに落ちた。
和穏がそれに目を向けると、小学校の卒業式に校門で撮った家族写真。