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神様のいない世界
第9章 新事実
ローブ姿和隠を嗜めるように言った宗高だったが、和隠の必死さにため息を吐いた。
実際、他の組の構成員が宗高の行動を探りに来ているのに気づいていたのだ。
夜遊びもせず、マンションにすぐに帰っている状態だったから、マークをされているのだ。
この状況で一緒に外出するなど、和隠を晒すわけにも行かないのは、三浦も善もわかっている。
「私だって、自分のことを知りたい!!聞きたいことだっていっぱいあるの!!そう思うのは当たり前のことでしょう?それでもダメって言うの?何も知らずに連れて来られて、知りたいって思わせたのはそっちじゃん!!」
甲高い声で叫んだ和隠に、宗高が顔をゆがませた。
「宗高さん」
三浦が顔を横に振ると、宗高は和隠の手を振り払った。
振り払われた和隠の手は何度も宙を描くが、善に羽交い締めにされ届くことはなかった。
「宗高さん!!宗高さん……っ宗高!!」
実際、他の組の構成員が宗高の行動を探りに来ているのに気づいていたのだ。
夜遊びもせず、マンションにすぐに帰っている状態だったから、マークをされているのだ。
この状況で一緒に外出するなど、和隠を晒すわけにも行かないのは、三浦も善もわかっている。
「私だって、自分のことを知りたい!!聞きたいことだっていっぱいあるの!!そう思うのは当たり前のことでしょう?それでもダメって言うの?何も知らずに連れて来られて、知りたいって思わせたのはそっちじゃん!!」
甲高い声で叫んだ和隠に、宗高が顔をゆがませた。
「宗高さん」
三浦が顔を横に振ると、宗高は和隠の手を振り払った。
振り払われた和隠の手は何度も宙を描くが、善に羽交い締めにされ届くことはなかった。
「宗高さん!!宗高さん……っ宗高!!」