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神様のいない世界
第9章 新事実
宗高と三浦は車に乗り込み事務所に向かった。
だが、宗高の耳には『宗高』と呼び捨てにして叫んだ和隠の声が残っていて、片手で目を覆った。
「宗高さん……これでよかったんですよ?」
三浦は宗高を察して声をかけた。
実際、宗高の乗っている車の後を尾行する車がいるのだ。
「わかってる」
「帰ってから聞いた話をお話しすればいいだけのことです。今は和隠さんの身の安全の確保が第一ですから」
「……あぁ、わかってるさ、後ろの尾行巻くまで事務所に向かうなよ?」
「はい」
運転手役が返事をしてバックミラーで後ろの車を確認しながら車を走らせた。
マンションに帰れば夕食の支度をして待っている和隠と過ごす時間が楽しみになっていた宗高は、やっと懐き始めた和隠がまた心を閉ざすのではと危惧していたのだ。
抱き合って寝ることも抵抗を見せない和隠を大事に思うからこそマンションから出せないのだ。
だが、宗高の耳には『宗高』と呼び捨てにして叫んだ和隠の声が残っていて、片手で目を覆った。
「宗高さん……これでよかったんですよ?」
三浦は宗高を察して声をかけた。
実際、宗高の乗っている車の後を尾行する車がいるのだ。
「わかってる」
「帰ってから聞いた話をお話しすればいいだけのことです。今は和隠さんの身の安全の確保が第一ですから」
「……あぁ、わかってるさ、後ろの尾行巻くまで事務所に向かうなよ?」
「はい」
運転手役が返事をしてバックミラーで後ろの車を確認しながら車を走らせた。
マンションに帰れば夕食の支度をして待っている和隠と過ごす時間が楽しみになっていた宗高は、やっと懐き始めた和隠がまた心を閉ざすのではと危惧していたのだ。
抱き合って寝ることも抵抗を見せない和隠を大事に思うからこそマンションから出せないのだ。