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神様のいない世界
第9章 新事実
充分あったまった後、バスローブに着替えさせられ毛布にくるまれ、宗高の膝の間に抱えられソファーに座っていると、高井戸が入って来た。
和隠は初めて見るその人に視線をそらさずじっと見ていると、高井戸が笑った。
「初めて見る顔だと思ったのかな?私はもうあなたに会っているんだよ?」
大きなカバンから診察道具を出して、やっと医者なんだと理解した。
「私は高井戸です。まだ意識が朦朧としているのかな?ちょっと心音聞かせてね?」
物腰の柔らかい先生に、和隠は小さく頷いた。
「大丈夫みたいだね、体は冷え切ってるようだから暖かくしてなさい。それと、夏場がからって水遊びは程々にするんだよ?子供じゃないんだから分かるよね?」
「はい」
言い嗜められた和隠は素直にそう返事をした。
声や言葉はすごく優しいが、目は凄く厳しかったのだ。
『命を粗末にするな!』
そう言っているようだった。
和隠は初めて見るその人に視線をそらさずじっと見ていると、高井戸が笑った。
「初めて見る顔だと思ったのかな?私はもうあなたに会っているんだよ?」
大きなカバンから診察道具を出して、やっと医者なんだと理解した。
「私は高井戸です。まだ意識が朦朧としているのかな?ちょっと心音聞かせてね?」
物腰の柔らかい先生に、和隠は小さく頷いた。
「大丈夫みたいだね、体は冷え切ってるようだから暖かくしてなさい。それと、夏場がからって水遊びは程々にするんだよ?子供じゃないんだから分かるよね?」
「はい」
言い嗜められた和隠は素直にそう返事をした。
声や言葉はすごく優しいが、目は凄く厳しかったのだ。
『命を粗末にするな!』
そう言っているようだった。