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神様のいない世界
第10章 事件
「三浦か?」


ドアを閉めた後の寝室から宗高の声がして、再度扉を開けた。


「起こしてしまいましたか?」

「いや、そうじゃない」

「……仲直りされたんですか?よく眠っていらっしゃいますし」


和隠の着ていたガウンや下着、宗高のスーツなどが床に脱ぎ捨てられていて、三浦はそれを拾いながら言った。


「今日は休めるよな?」

「えぇまぁ、取り急ぎの仕事は片付けましたので」

「なら今日はお前一人で仕事に行け」

「わかりました、善はどうしますか?」

「残して行け」

「わかりました。では失礼します」


三浦はゆっくりとドアを閉めて出て行った。

宗高は自分の胸で眠る和隠の頭を撫で微笑むと、和隠は気持ち良さそうにしていた。

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