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神様のいない世界
第10章 事件
「アイスが食べたい」


和隠が唐突にそう言うと、宗高が善を見る。
『買ってこい』ということなのだ。


「行ってきます」

「あ、チョコミントとストロベリーね」


和隠はこれ見よがしに我儘を言うが、それに対し善も宗高も嗜める事は無い。


「はいはい」


そう言って出て行く善を見送った和隠はベランダに出て下を覗いた。

善は出かけられるのに、やっぱり私は行けないんだなぁと再確認のように見降ろしていると、宗高もベランダに出てきた。


「暑くないのか?」

「暑い」


眉間にシワを寄せ近づいてくる宗高を振り返って笑った和隠が返事をすると、宗高は苦笑して和隠の隣に来て手すりに寄りかかった。

和隠は宗高が話をしたいのだろうと思うのだが、どうしても聞く気になれなかったのだ。


「あ、善が出て来たよ?コンビニって近いの?」

「徒歩5分ってところだな」

「ふうん」


手すりに顎を乗せ善を見ている和隠を見た宗高は、小さく息を吐いた。


「なぁ和隠」

「話は聞かない」
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