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神様のいない世界
第10章 事件
「っ、和隠、中に入れ!!」
宗高は強い力で引っ張り入れると、和隠は引きずられるように部屋に入った。
何が起きたのか一瞬の事に理解が出来なかったのだが、宗高の焦り様に和隠は呆然としていた。
善に何かがあった
この事だけは理解したのだ。
「部屋から出るな」
「私も行く!!」
宗高の後を追ってくる和隠を突き飛ばし出て行った宗高を、玄関で尻餅をつきながら閉まるドアを見ていた。
和隠は急いでベランダに出て下を見ると、善がその男と揉みあっていて、そこにマンションから出てきた男達が取り押さえようとしていた。
すると、善が塀にもたれ掛かる様に座り込む姿を目にすると、いても立ってもいられずに玄関に向かった。
私が『アイスが食べたい』なんて言わなければよかったんだ
裸足で玄関を飛び出し、エレベーターのボタンを押すものの、待てずに非常階段を走り降りた。
宗高は強い力で引っ張り入れると、和隠は引きずられるように部屋に入った。
何が起きたのか一瞬の事に理解が出来なかったのだが、宗高の焦り様に和隠は呆然としていた。
善に何かがあった
この事だけは理解したのだ。
「部屋から出るな」
「私も行く!!」
宗高の後を追ってくる和隠を突き飛ばし出て行った宗高を、玄関で尻餅をつきながら閉まるドアを見ていた。
和隠は急いでベランダに出て下を見ると、善がその男と揉みあっていて、そこにマンションから出てきた男達が取り押さえようとしていた。
すると、善が塀にもたれ掛かる様に座り込む姿を目にすると、いても立ってもいられずに玄関に向かった。
私が『アイスが食べたい』なんて言わなければよかったんだ
裸足で玄関を飛び出し、エレベーターのボタンを押すものの、待てずに非常階段を走り降りた。