この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
神様のいない世界
第10章 事件
宗高はエレベーターに和隠を押し込めると、階数ボタンを押して部屋のカードキーを投げつけた。


「戻ってろ」


酷く冷めた目で見下ろされて、和隠はドアが閉まるまで身動きが取れなかったが、直ぐに立ち上がり二階のボタンを押して、また非常階段を走り降りた。


「和隠!!」

「宗高さん、私も行く!!」


直ぐに宗高に見つかり怒鳴られるが、カードキーを握りしめた和隠は、宗高が支える善の反対側から支えた。

善の背中は血で赤く染まり、ねっとりとした生暖かい感触がして、和隠は不快感に眉間にシワを寄せた。


「若頭の……言う事を聞け」


苦しそうに話す善は、和を引き剥がすが、和隠は離す物かと善のTシャツを思いっきり掴んでいた。

ただ伸びるTシャツには酷く血が付いていて、もちろん和隠の手にもべっとりと付いていた。


「善、もういい。和隠も連れて行く」


宗高がそう言うと、再び善を支える小さくて頼りない細い身体の和隠に善は苦笑した。

/393ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ