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神様のいない世界
第3章 境遇
「……命」
「はい?」
「お前の命を俺に渡せ」
真剣な目で言う宗高に和穏は動揺を隠せなかった。
1人の男の子を寝かせるために、私に死ねと?!
他人に命をかけられるほど、和穏はお人よしでもなければバカでもない。
答えはノーなのに、口にできないほど宗高の目力に圧倒されていた。
「何、他に渡せるものがあるのか?……あぁ、母親の居所とか?」
宗高は分かって言っている。和穏が家族を大事にしている事も……だからコレが最大の脅しになる事も。
「っ知らないって言ってるでしょ?……それにっあんたに、くれてやる命なんてない!!」
「はい?」
「お前の命を俺に渡せ」
真剣な目で言う宗高に和穏は動揺を隠せなかった。
1人の男の子を寝かせるために、私に死ねと?!
他人に命をかけられるほど、和穏はお人よしでもなければバカでもない。
答えはノーなのに、口にできないほど宗高の目力に圧倒されていた。
「何、他に渡せるものがあるのか?……あぁ、母親の居所とか?」
宗高は分かって言っている。和穏が家族を大事にしている事も……だからコレが最大の脅しになる事も。
「っ知らないって言ってるでしょ?……それにっあんたに、くれてやる命なんてない!!」