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神様のいない世界
第3章 境遇
和穏はまんまと宗高の罠に引っかかったのだ。
自分の間抜けさに落ち込み、また、考えを見抜かれていると思うと力が向けた。
「……喉が……渇いた」
お腹も空いた。
何で……こんな時でもお腹が空くんだろう。
拉致られてから、食事どころか、水の一滴も口にしていないのだ。
和穏は自分が逃げようとした事を分かっている宗高に、正当な理由を口にしたのだ。
また、それを含めて和穏が諦めてそう言った事を理解する宗高は、和穏の頭を一撫でしてサイドテーブルの時計を手に取った。
「……5時か……待ってろ」
そう言って起き上がって部屋を出て行く。
自分の間抜けさに落ち込み、また、考えを見抜かれていると思うと力が向けた。
「……喉が……渇いた」
お腹も空いた。
何で……こんな時でもお腹が空くんだろう。
拉致られてから、食事どころか、水の一滴も口にしていないのだ。
和穏は自分が逃げようとした事を分かっている宗高に、正当な理由を口にしたのだ。
また、それを含めて和穏が諦めてそう言った事を理解する宗高は、和穏の頭を一撫でしてサイドテーブルの時計を手に取った。
「……5時か……待ってろ」
そう言って起き上がって部屋を出て行く。