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神様のいない世界
第3章 境遇
喉を鳴らして一気に半分ほど飲む和穏は、相当喉が渇いていた。


脱水症状で死ぬかもしれなかったな。


平然とそんな事を思う和穏は、ここまで来ると、案外自分の立場を理解し始めていた。


今のままでは警戒されていて逃げられないし、駒に使うと言うのだから殺されることも今のところはない。
お母さんと海の事も……きっと探し出すんだろう。


「腹も空いただろう?朝食を買いにいかせたから、少し休め」


チラッと横見すると、そう言った宗高がベッドに入ってくるので身構えた。


「こ……ここで?」

「……は?」

「……あなたも?」


休めって、寝ろって事でしょ?
まさか……あんたと一緒に寝ろって?!
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