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神様のいない世界
第3章 境遇
「……もう……今は何にもしねぇよ」


今は……ね。


和穏が頬を引き攣らすと、和穏の持っていたペットボトルを奪い、サイドテーブルに置く。


「……疲れて無いならするけど?」


「寝ます!!」


和穏は速攻で返事をしてベッドに潜り、宗高に背を向けて丸まった。

小さな抵抗を表す行動ではあるが、宗高にとっては対した事ではなかった。


「……慣れるまではいいけど、マグロは勘弁」


クスッと笑い、布団の上から宗高の腕が乗って来たことに、身体をはねさせて驚く和穏だったが、言葉の意味を分からずに眠りに入った。


別に、好き嫌いなんて知りたくも無いし!!
それに私は肉派より魚派だもん!!
マグロ大好きだし!!
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