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一度きり
第1章  
彼女の大胆な行動に、興奮も覚えていましたし、このまま口で続けられたら、本当に“出て”しまいそうでした。
「もういいよ、もう百合さん。本当に出そうだよ……」
彼女は、私のものから口を離すと言いました。
「出してもいいわ……」
「汚れるから、だめだよ……」
「口の中に出していいわよ……あなたのなら……」

私は焦りました。
彼女は完全に、そのモードに入っていました。
このまま彼女の口の中に出してもいいかなと、ちらっとは思いましたが、今ここで出すのはやはり抵抗感がありました。
何か主導権を握られているような……。
私はどちらかと言うと、“される”よりは“したい”方でした。

「百合さん……、最初に俺のを出すときは、百合さんの中に出したいんだ……」
「ほんとに……?」
彼女の目が、一瞬大きくなったようでした。
「だめかなぁ……? 今度、時間があるとき、ゆっくりと百合さんとしたい……」
彼女は「うん」とうなずくと、私の首に手を回し、キスをしてきました。
「本当に、わたしでいい? おばさんだけど……」
「うん。百合さんとなら、してみたい……」
「して……して、今度して……」
彼女がもう一回キスをしました。
唇を離すと、彼女に言いました。
「今日は、もう帰らないと」
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