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―不還―
第8章 暗闇の中…一筋の安寧 2
―翌朝
この日は亡くなった四名の私物を纏める日だった。
朝早くからリヴァイとエレンは二人で黙々と作業をこなしていた。
それぞれの部屋に荷物を纏めて遺族に渡す…
地味に見えるが、とても気の重い作業だった。
一緒にこの古城に住んだ日々、戦っている姿、笑顔…
嫌でも想い出してしまうから……。
リヴァイとは必要最小限の会話しかしていない。
いつも通りといえばいつも通りなのだが、
エレンの胸中はとてもいつも通りとは言えなかった。
かといって、何かを聞ける状況でもなく、
何かを言える状況でもなく…
ただ、黙々とエレンは作業をこなした。
予定通り作業は夕方までに終わった。
各私物は後日遺族に届ける事になった。
エレンはキッチンへ行き、
リヴァイに出す紅茶の用意をしていた。
ガチャリとドアが開いてリヴァイがキッチンへ入ってきた。
「あ、兵長お疲れ様でした。今紅茶淹れるんで少し待って下さい」
「ああ…」
エレンと目線を合わす事なく、リヴァイは窓際へ向かって行った。
この日は亡くなった四名の私物を纏める日だった。
朝早くからリヴァイとエレンは二人で黙々と作業をこなしていた。
それぞれの部屋に荷物を纏めて遺族に渡す…
地味に見えるが、とても気の重い作業だった。
一緒にこの古城に住んだ日々、戦っている姿、笑顔…
嫌でも想い出してしまうから……。
リヴァイとは必要最小限の会話しかしていない。
いつも通りといえばいつも通りなのだが、
エレンの胸中はとてもいつも通りとは言えなかった。
かといって、何かを聞ける状況でもなく、
何かを言える状況でもなく…
ただ、黙々とエレンは作業をこなした。
予定通り作業は夕方までに終わった。
各私物は後日遺族に届ける事になった。
エレンはキッチンへ行き、
リヴァイに出す紅茶の用意をしていた。
ガチャリとドアが開いてリヴァイがキッチンへ入ってきた。
「あ、兵長お疲れ様でした。今紅茶淹れるんで少し待って下さい」
「ああ…」
エレンと目線を合わす事なく、リヴァイは窓際へ向かって行った。