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―不還―
第1章 逃走
「あの日の約束…覚えていますか?」
「…忘れるわけがないだろ」
「あれ以来口にしてなかったから、忘れてるかと思いました」
切なげにエレンは微笑んだ。
「俺が…いつか生きて居られない世界になったら、兵長が俺を殺してくださいと…」
「ああ、俺が殺ると約束したな」
「だからね、まさか貴方が俺を連れて脱走するなんて…夢にも思わなかった」
「上の命令に叛いたのは初めてだな…」
「俺の為に…すみません」
「俺が望んだ事だ。お前が気にする事はない」
リヴァイはエレンの頭をくしゃくしゃっとした。
その手をエレンは取り、リヴァイの手を握る。
ゆっくりとリヴァイも握り返してきた。
「…忘れるわけがないだろ」
「あれ以来口にしてなかったから、忘れてるかと思いました」
切なげにエレンは微笑んだ。
「俺が…いつか生きて居られない世界になったら、兵長が俺を殺してくださいと…」
「ああ、俺が殺ると約束したな」
「だからね、まさか貴方が俺を連れて脱走するなんて…夢にも思わなかった」
「上の命令に叛いたのは初めてだな…」
「俺の為に…すみません」
「俺が望んだ事だ。お前が気にする事はない」
リヴァイはエレンの頭をくしゃくしゃっとした。
その手をエレンは取り、リヴァイの手を握る。
ゆっくりとリヴァイも握り返してきた。