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マスター・ナオキの怪店日記
第13章 冥途の土産
 まくし立てた尚樹の言葉の中にあるように、カウンターに座る信一をちらりと見ていた客もいた。その行為自体はありがちな事だ。
 だけど、人間ではないのなら、この男の存在に反応したということは、その客は見える人種だったと考えざるを得ない。
 信一は、どうでしょうと小首をかしげた。
「見える人でもまだ人間だと思ってみていたのではないでしょうか。なんといってもつい2時間前まではまだこの世に存在していたのですから」
「なんですって?じゃあ・・亡くなったばかりということですか?」
「そうなんです。まさに命の灯が消えて、煙がくすぶっているような状態なので、生々しさがあるのかもしれませんね」
 なんという会話なのだろう。死んだばかりの人間にその瞬間の解説を聞かされるなんて。
 怯える気持ちがなんだか無駄になったようで、でもそれが返って尚樹にとって心を軽くしてくれたように思う。なんだ、そうだったのか、的な。



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