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マスター・ナオキの怪店日記
第9章 霊のお告げ
「そうそう、ゴリさんは知ってます?」
「ん?なにを?」
「もう5年くらい前のことらしいんだけど、大通りのさらに先の通りにあったバーで、マスターが亡くなって閉店した店があるらしいんだけど、聞いたことありますか?」
「おや、ずいぶん前の話を持ち出してきたじゃないか。俺、知ってるよ」
尚樹の問いに答えたのは、毎度さんとたまに一緒にやってくる、中華料理店のコックをやっている吉永さんだった。
「へえ、俺は・・覚えていないなぁ」
「あら、ゴリさんはあっちのエリアは行かないのか、駅と反対方向だもんな」
ゴリさんの住まいは線路を挟んで反対側。だからか、この店よりも海側のほうにはほとんど行くことはないと言っていた。
それに、と吉永さんが続ける。
「駅で行ったら隣駅の方が近いからね。こっちが便利な客はあまり行かないかもね」
なるほどね、とゴリさんが相槌を打つのを確認してから吉永さんは、さらに話を続けた。
「ん?なにを?」
「もう5年くらい前のことらしいんだけど、大通りのさらに先の通りにあったバーで、マスターが亡くなって閉店した店があるらしいんだけど、聞いたことありますか?」
「おや、ずいぶん前の話を持ち出してきたじゃないか。俺、知ってるよ」
尚樹の問いに答えたのは、毎度さんとたまに一緒にやってくる、中華料理店のコックをやっている吉永さんだった。
「へえ、俺は・・覚えていないなぁ」
「あら、ゴリさんはあっちのエリアは行かないのか、駅と反対方向だもんな」
ゴリさんの住まいは線路を挟んで反対側。だからか、この店よりも海側のほうにはほとんど行くことはないと言っていた。
それに、と吉永さんが続ける。
「駅で行ったら隣駅の方が近いからね。こっちが便利な客はあまり行かないかもね」
なるほどね、とゴリさんが相槌を打つのを確認してから吉永さんは、さらに話を続けた。