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マスター・ナオキの怪店日記
第11章 4人目の幽霊様
「あなたに下心があったって、途中で痴漢にあったって全然平気よ。だって、あたし、幽霊だもん」
えっ!と絶叫する尚樹の青ざめた顔を指差して、女は甲高い笑い声をあげた。
「気づいてなかったの?このバー、幽霊歓迎なんでしょう?あたしも人づて、ううん、霊づてに聞いてやって来たんだから」
全然気が付かなかった。いや、気づけなかった。それは、人間か否かの判別よりも、イイ女、尚樹の好みの女か否かという判別のほうが頭の中のほぼ全部を占めていたから。
それに、軽やかに揺れる髪の毛や、体のライン、そして歩くと適度に揺れる胸元が、生きている人間そのものにしか見えなかったからだ。
そう、生々しい女にしか見えなかった。
「いや・・全く気付かなかった・・俺好みのイイ女としか思えなかった・・幽霊?本当に死んでいるの?生きている人間にしか見えないよ、なんでなの?」
女は、尚樹の疑問に答えるべく、立ち上がってエヘンと咳払いをする。それからゆっくりとターンして、両手を腰に当ててポーズをとった。
えっ!と絶叫する尚樹の青ざめた顔を指差して、女は甲高い笑い声をあげた。
「気づいてなかったの?このバー、幽霊歓迎なんでしょう?あたしも人づて、ううん、霊づてに聞いてやって来たんだから」
全然気が付かなかった。いや、気づけなかった。それは、人間か否かの判別よりも、イイ女、尚樹の好みの女か否かという判別のほうが頭の中のほぼ全部を占めていたから。
それに、軽やかに揺れる髪の毛や、体のライン、そして歩くと適度に揺れる胸元が、生きている人間そのものにしか見えなかったからだ。
そう、生々しい女にしか見えなかった。
「いや・・全く気付かなかった・・俺好みのイイ女としか思えなかった・・幽霊?本当に死んでいるの?生きている人間にしか見えないよ、なんでなの?」
女は、尚樹の疑問に答えるべく、立ち上がってエヘンと咳払いをする。それからゆっくりとターンして、両手を腰に当ててポーズをとった。