この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
マスター・ナオキの怪店日記
第12章 夢の導き
 夢のお告げみたいな非現実的な事を、志穂が真に受けたというのが尚樹にとっての一番の驚きだった。
 以前、占いみたいにあてにならないものを信じるなんて自分にはムリ、なんて鼻で笑っていたのに。
「夢に導かれて、なんて言いながらも本当はマスターに会いたくなったんじゃないの?」
 ニヤついた顔でからかう毎度さんの言葉に、今度は表情を曇らせて志穂が続けた。
「だけどちょっと怖かったんだけど、その女性、いいお店じゃないの、マスターも素敵だしって、まるでこの店に来たことがあるみたいな口ぶりだったのよ」
 尚樹の表情は次第に凍っていくように冷ややかになる。この店を、自分の事を知っている様子、そして志穂よりも若いイイ女。まさか、三日前のあの客ではあるまいか・・
「なあ、その女性に何か特徴ってなかったか?服装とか・・」
 宙を仰ぎ、記憶を手繰り寄せている志穂が、あっと声をあげた。
「そうそう、耳の上に蘭の花を挿していたわ。ちょうど・・カクテルに添えられているその、ほら、その蘭の花、それと同じ花を挿してた」


/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ