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マスター・ナオキの怪店日記
第13章 冥途の土産

 客がまばらになってきた22時。帰っていく客と入れ違いになるようにして一人の男が入ってきた。
「いらっしゃい」
 初めて見る顔だ。会社帰りのサラリーマンというスタイルではない。かといって同業者のようでもないし、クリエイティブな感じでもない。そう、休日のカジュアルスタイルというのが一番しっくりくるだろうか。
 誰も座っていないカウンター席を勧めると、静かな笑みを浮かべてスツールに腰かけた。
 男と面と向かった時、一瞬違和感があった。
 もしかしたら、と予感が走ったが、店内には他の客もいるし、霊だったら今の時間にはまだ来ないはずだ。
 初めての客を見ただけでもしかしたらと思うのは、もはや条件反射のようなものなのかと心の中で自分を笑った。
「お飲み物はなにになさいますか?」
 おしぼりを手渡し男に注文を聞くと、
「実は私、酒が飲めないんですよ」と後頭部に手を当てながら恥ずかしそうにうつむいた。


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