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梨果の父サイドストーリー
第24章 愛娘型オナホお渡し会
「いらっしゃいませ、ようこそ当館へ。」

大きな宿に着く。温泉地らしい和風旅館だ。

「ここが会場だよ。」

富山さんが手配した宿らしい。

「ロビー広いねー!」

フレアスカートにデニムジャケットを着た梨果。普段のボーイッシュな出で立ちほどではないが露出度は低めだ。

「富士山のぬいぐるみかわいい!」

キャリーケースを転がしながらお土産コーナーのぬいぐるみを眺めていた。

(お前のほうが可愛いよ、梨果。)

パシャ!パシャパシャ!パシャ!

真田さんは道中そんな梨果の自然な姿をカメラに収めていた。


一方、フロントでチェックインしている富山さんに一条院さんが付き添っていた。

仕方のないことなのだが、やはり梨果は一条院さんにベッタリで往路で娘とほとんどやり取りはなかった。

(この隙に話しかけてみよう。)

「梨果、もうお土産見てるのかい?」

「あ、お父さん。下見だよーうふふ。」

「信玄餅もあるね。」

「ほんとだー美味しいよね。」

「だね。」

取り留めのない会話。可愛らしい桜色の唇が私のために動いてくれる。

「みんなー部屋の鍵だよ。」

チェックインを終えた富山さんがそれぞれの部屋の鍵を渡す。

「梨果、行こうか。」

「うんっ。」

ほんの一時の梨果との時間を奪い取る一条院さん。やはり彼と娘は同部屋らしい。

(……いかん、つい嫉妬してしまう。)

毎日2人が同じ屋根の下に暮らしているのは理解しているが、こういう場所で同部屋なのを突きつけられるとやはり辛かった。


他の面々は半々に分かれて同部屋だ。

「おー!いい部屋じゃないか。」

私は富山さん浅井さん、そして中華料理店アルバイトの大西くんと同部屋だった。
隣の部屋には真田さん、倉持さん、陳さん、朝倉さん、稲葉さんの5人だ。

「一条院さんだけ梨果ちゃんと2人なんてズルいな。」

浅井さんは不満げだ。

「彼は自腹で特別室を予約してたんだよ。」

「特別室ですか……」

「一泊12万だってさ。」

「ええっ!!さすが受賞作家。」

「俺たちは割り勘だからねー」

「平民ですからねー……」

梨果型オナホお渡し会は17時から広間を借り切って行われることになっていた。

「それまで大浴場で体を清めますか。」

「ですな。」
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