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梨果の父サイドストーリー
第28章 愛娘の女体盛り
「もちろん理解しています。でもわざとじゃなくても“出ちゃう”のです。」

「は?」

「え?」

「あー…」

「確かに。」

お分かりのとおり前半の反応は梨果の裸を見たことがない者、後半の納得の反応は既に梨果の裸を経験した者だ。

「みんな……コンドームを着けよう。」

「わかった。」

「ご協力感謝します。しつこいですが肌に触れるのも厳禁です。以上です。」

「はい、一条院さんありがとうございました。ルールを守って楽しい会にしましょう!」

司会の富山さんが締める。

パチパチパチパチパチパチ

その時……

「失礼しまーす!」

襖の外から女将の一声。

「はいはーい!どうぞ!」

富山さんはハイテンションだ。

「女体盛り!入ります!!」

バシン!!

素早く襖を開ける演出をする仲居さんたち。その奥から例の寝台に乗せられた女体盛りが運ばれてきた。

おおおおおっ!!

色めき立つ面々。盛り上がりは最高潮だ。

(はあ……)


広間の真ん中に設置される女体盛りの梨果。

「…………」

いざ目の当たりにするとみな固唾を飲んで閉口する。乳児の頃から知る女の子が裸にされ食材が盛られているのだ。その異常な姿に嬉々とするのに多少の罪悪感があるのだろう。

「お待たせしました。こちらが当館の職人が丹精込めてお造りした女体盛りでございます。」

そんな沈黙を破る女将の口上。

パチパチパチパチパチパチ

「さ、刺身も新鮮だな。」

「しかもそれを上回る新鮮な少女。」

「女子中学生の女体盛り……こんな贅沢あるか?」

食材も器(うつわ)も上質である。

ゴクリ……

皆が生唾を飲み込む。


「……ではごゆるりと。」

一通り食材を紹介すると女将と仲居は広間から出て行った。

一条院さんはまた几帳面に襖の隙間を閉めて回る。
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