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比翼の小鳥
第2章 穴蔵のシスター
「ここで聞いたことは、口外しない。それがわたしの役目です」
静かにわたしが答えると、彼女はほっとしたようにため息をついた。

「あの…、お姉様がここで……」
「ここで?」
「その……。あの…オナニーをしてきなさいって……」
わたしは耳を疑った。

ほのちゃん頑張れと、くぐもった声が聞こえた。彼女の他にも、誰かがいるようだ。耳を澄ませると、わずかだが、布がこすれるような音がしている。

書架の間、一人で座るは少し大きめなスツールの上に、両足をMの字に開いて乗せているのだろう。
彼女を「ほのちゃん」と呼んだもう一人の少女が、その様子を撮影しているのかも知れない。
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