この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
比翼の小鳥
第2章 穴蔵のシスター
古めかしい図書室の奥にある、禁帯出本倉庫が「穴蔵」と呼ばれるようになったのは、いつの頃だろう。

大昔に寄贈された希少本も、その存在すら忘れ去られて、このホコリとカビの混じった匂いのする空間で眠っている。

登校したら職員室から穴蔵へ。
それが、わたしの日常だ。
学校にいる間、穴蔵から出ることはほとんどない。
たまに手の空いた教師が自習の進み具合を見にくる程度だ。

「君の場合、必要なのは出席日数だけですからね」
学年主任の先生は、いつもそう言って穏やかに笑う。

わたしはこの優しい先生が好きだ。

この、世界から隔離された空間が、わたしの唯一の居場所だった。
/16ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ