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<インランランドで淫乱体験>「私んちは淫乱家族」―続編の2
第13章 タトゥーのシール

再び店員さんが、セールストークの続きを始めます。
ところが、最前列からブチュブチュブチュとキッスの音が聞こえます。
「あーー、いつまでもキッスをしているそちらのお客さま、キッスの情熱を炎に変えて、タトゥーをあぶり出すというのはいかがでしょうか?」
あぶり出すと聞いて、見物客から興味交じりのヤジが飛び交います。
「タトゥーをあぶり出すってどういうことだよ? 火でも使うのか? やけどしちまうぞ」
「そうだそうだ、それとも精液をたっぷり噴き出して、水の代わりに濡らすのか? 舌でペロペロ舐めるのか? ヤリ終わった後に刺青なんか見たって面白くないぞ」
店員さんは真剣な眼差しで即答です。
「火でも舌でも精液でもありません。二人の愛であぶり出すのですわ」
「なんだ、愛ってのは? 冗談だろ……、手品か、まやかしか?」
「冗談でも、手品でも、まやかしでもありません」

