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<インランランドで淫乱体験>「私んちは淫乱家族」―続編の2
第18章 シアタールーム(B)

門の前には海亀がいる。

近づいてよく見ると、甲羅を身に着けた亀顔の老人が、番人のように門前で立哨しているのだ。

この赤い門は誰が作ったのかと、船長が亀老人に問うたら、知らぬと言って無視された。

それならば、亀に用事はないと思って通り過ぎようとしたら、呼び止められて行く手をふさがれた。

「ここから先は女人の聖域ゆえに、殿方の通行は許されませんぞ。男子禁制じゃから、帰れ!」


帰れと言われても帰る場所など無い。
無視して通り過ぎようとしたら甲羅で立ちふさがれたので、蹴飛ばしたら逆に蹴り返された。

老いた亀だと思ってあなどったが、並みの力ではなさそうだ。

どうしたものかと船長は思案して周囲を見回すと……、

クラゲの親子が交合しながら、気持ち良さそうに浮遊している。
マンタの子供が、クマノミのメスを追い回している。

ちょうどそこに、金目鯛の人魚姫が、羽衣の鱗をヒラヒラさせて泳いできました。

門前で身体をひるがえした際に、羽衣の裾がチラリとめくれて、白い太ももが覗いて見えた。


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